医院名:まえだファミリークリニック 住所:〒175-0092 東京都板橋区赤塚3丁目9−1 電話番号:03-3979-0901

漢方

漢方について

漢方漢方薬は紀元前後に生まれた中国の伝統医学の膨大な症例経験の蓄積により完成された薬物療法で、天然の植物・動物・鉱物由来のさまざまな生薬を配合して作られています。日本では5世紀に中国医学が導入されたことが記録に残されており、その後独自の進化を遂げて伝統医学として発展してきています。西洋医学が入って一時危機を迎えたものの、1976年に医療用漢方製剤が薬価基準に収載されたことをきっかけに現代医学の中で確固たる地位を築いています。
漢方薬は、望診・問診・聞診・切診といった四診という診断方法や、陰陽虚実・気血水論・五臓論という理論に基づいて処方されます。体質や状態をみた上で、それに合わせて処方するため、症状だけに合わせた処方とは異なります。

西洋薬との違い

一般的に病院やクリニックで処方される薬は西洋薬であり、伝統的に使われてきた漢方薬に対して西洋薬は新薬と呼ばれることもあります。西洋薬は臨床試験で効果が確認された成分を用いたものです。西洋薬にも生薬やハーブの成分に由来する“アスピリン”や“ジギタリス”などがありますが、多くは科学的に合成された成分を使っています。ほとんどの方に一定の効果が見込めるという点で西洋薬は優れており、確定診断できて病態が明らかな場合には特に有効です。
ただし、疾患や不調は、虚弱や冷え、のぼせ、自律神経によるものなど体質が大きく関わっていて西洋薬では効果が出にくいケースもよくあります。漢方薬は体質に合わせた処方を行い、さまざまな生薬を組み合わせることで多彩な症状や複雑な病態にも対応が可能になっています。また、単純にある症状を解消するのではなく、体質を改善しながら自然治癒力を高め、副作用をできるだけ抑える処方が漢方薬では可能です。ただし漢方薬の効果には個人差が大きく、薬理学的に作用が解明されていないものもあります。そのため、西洋薬と漢方薬をうまく使い分けることも重要です。

漢方は保険が適用されます

漢方薬はエキス剤の他、生薬を体質などに合わせて組み合わせた煎じ薬があります。エキス剤はお湯で溶かすだけですから手軽です(お茶や水などで飲むことも可能です)。当院は保険診療を潤滑に行うため、保険適応の医療用エキス製剤および調剤用粉末を用いた診療を行っております。医療用エキス製剤は煎じ薬のような一つ一つの生薬の匙加減は難しい面もあります。しかし、院長は例えば補中益気湯などの一つの方剤名の漢方について、複数社のエキス製剤を使い分けることによってその匙加減に匹敵する微調整を試みることをライフラークとしております。漢方エキス剤については、有名なメーカーが市場を独占・寡占してる状態ですが、この惰性の流れに喝を入れるべく、複数社のエキスの使い分けに毎日心血を注いております。1日量を2回で分けて飲み昼に飲まなくてよい製剤、錠剤やカプセルなどの飲みやすい剤型についても毎日のように処方し、メーカーの特徴や剤型の違いを熟知しております。講演に呼ばれる際には、メーカーの使い分けの話をテーマにすることも多く、医師や薬剤師などの専門職から好評を得ています。漢方エキスについてはさまざまなご提案が可能です。ご希望があれば何なりとお気軽にお伝え下さい。

漢方の効果・効能

「オーダーメード」な医療ほとんどの病気が漢方薬で対応可能です。西洋薬の方が優先されるべき病気(高血圧症や糖尿病など、数字や検査ではっきりとした異常があり、正常所見にきちんとコントロールする必要があるもの)もありますし、漢方でじっくりと複数の症状改善を狙っていく方が合う場合もあります。
世界広しといえども、保険診療で西洋医学と漢方の併用が可能な国は日本だけです。また、薬の特性として、漢方薬は西洋医学的な治療(薬)との併用がほとんどの場合で可能です(他の医療機関で西洋医学的な治療を受けておられる患者さんでも、当院で漢方治療を並行して行うことも可能です)。
また、痛みやしびれの治療については、鍼灸院での鍼灸治療に漢方治療を併用することも有効です。東洋医学の英知の結集とも言えるでしょう。当院では、近隣の数軒の鍼灸院との連携を柔軟に行っております。
まえだファミリークリニックでは患者様のご希望やライフスタイル、症状、お悩みの点などを考慮して、最適と考えられる処方を行っています。これが本当の「オーダーメード」な医療、小回りのきくまえだファミリークリニックの診療ポリシーです。
なお、もちろんのことですが、漢方を実際にお飲みになってお体に合わないことや味が悪くて薬を続けることができないというようなお声も多々頂戴します。その際には、漢方以外の治療をご希望であれば、院長はその患者さんにつきましては西洋医学の診療に徹します。漢方をごり押しするというこだわりは院長が一番嫌っていることです。あくまでも患者さんのご希望が優先です。漢方のごり押しは一切致しませんので、その点はご安心いただけますと幸いです。

漢方の効果が期待できる症状や疾患

  • 慢性的な症状や原因がよくわからない体調不良、風邪をひきやすい、ストレスによる不調
  • 冷え性、肩こり、腰痛、頭痛、低血圧 貧血
  • 神経性胃炎、過敏腸症、便秘、下痢、軽度の潰瘍性大腸炎、慢性肝炎
  • 花粉症、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、気管支喘息
  • 月経困難・不妊・更年期障害などの婦人疾患
  • 肥満・糖尿病・高血圧などの生活習慣病
  • 慢性関節リウマチなどの膠原病(早期)

など

漢方の副作用について

漢方薬は長い歴史を持っており、その間に膨大な数の処方が行われてきました。その中で、重篤な副作用を起こしやすいものが淘汰されていき、安全性が高く効果の高いものが残って伝えられています。ただし薬ですから、副作用はゼロというわけではありません。たとえば生薬の『麻黄』が含まれている漢方薬は胃もたれ、食欲不振、排尿障害、不眠、動悸が起きる可能性があります。他の生薬でも、浮腫や高血圧、間質性肺炎、アレルギー症状、肝機能障害などがごくまれにですが起こることもあります。西洋薬でも同様ですが、服用をはじめて不快な症状に気付いたら、まずは処方した医師にご相談下さい。
漢方薬には効果が得られる前に、一時的に病状が悪化したような反応が起こることがあります。これは『瞑眩(めんげん)』と呼ばれており、ほとんどは服用の継続が困難にならない程度の反応です。薬の中止判断に迷うようなこうした症状が現れた場合も、勝手に服薬を中止せずにまずは必ず医師にご相談下さい。漢方で出る変わった反応は、必ずしも全てが副作用ではなく、時にそれが「好転反応」を示している場合があるのです。その反応が副作用なのか瞑眩なのかを判断することにつきましては、医師にお任せいただければ幸いです。院長が診てきた患者さんで、このことを知らずに漢方嫌いになってしまっただろう方は少なからずおられると思います。

昭和の漢方の大家である大塚敬節先生は、患者さんに瞑眩を起こすかもしれないような強い薬を使う治療を極力避けられました。一方で、昔の大家である吉益東洞先生は、瞑眩を起こすような徹底的な治療をしなければ病気はならないと明言されています。私は体力が弱めな方の頭痛やめまいに用いる半夏白朮天麻湯で、症状がよくなる前に一時的な嘔吐やめまいの悪化をきたしたことを日本東洋医学会宮崎県支部で発表し、「漢方の臨床」誌に投稿したことがあります。瞑眩を起こしにくくするために、他の医師が積極的にやらない漢方エキス剤を複数メーカー使い分けるという特殊な術を身につけ、オーダーメイドの漢方チョイスでできるだけ副反応を起こさないようにきめ細かく対応しております。

効果の現れ方や服用期間について

漢方薬は急性症状に即効性のあるものもいくつかありますが、長期の服用で少しずつ効果が出てくるものがかなり多くなっています。長期の服用が必要な場合は、2週間程度服用して身体の反応を確認し、処方の内容を細かく変更していくこともあります。また、途中で体質の変化や症状の改善状態をみながら処方を変化させていき、最終的に投薬が必要なくなることを目指す治療も可能です。長期の服用が必要な場合は、定期的な診察を受け、根気よく治療を続けていきましょう。それぞれの薬の合いそうかそうでなさそうかについては、1~2か月を目安に判断していきます。

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